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スルメイカの大不漁と当社での取り扱いについて

船凍スルメイカIQF

画像はこれまで当社で取り扱っておりましたスルメイカになります。八戸港で水揚げされた、八戸ブランドのものです。

 

これは焼津港に水揚げされる遠洋漁獲のカツオと同じく、漁獲した船でそのまま凍結される、即ち船凍のスルメイカです。

漁獲後すぐに凍結されるため鮮度がよく、刺身にもできます。

これが1本ずつバラバラになった状態で箱詰めされています。そのためIQF(Individual Quick Frozen)と呼ばれます。

以前このブログに投稿したシイラと同じような感じですね。

逆にこれがバラバラでなくくっついた状態だとブロック、ということになります。

スルメイカ大不漁について

問題はこのスルメイカが記録的な大不漁に見舞われているということです。

お聞き及びの方も多いかと思いますが、そのために相場が非常な高騰をしました。

 八戸港に日本海スルメイカ初水揚げ 驚きの1万円越え、品薄感が影響か

 

画像の商品が浜値で1箱約8900円。こちらは1箱あたり18-20杯入っていますので、1杯最低でも445円。さらに実際にはここから流通を経ますので場合によっては1杯500円を超える可能性も。

 

 

ちなみに左は同じく八戸に水揚げされた旋網漁獲のスルメイカ。

見ての通りサバ混じりです。

 

上で紹介した船凍スルメイカとの違いはなんといっても凍結が船上ではなく、水揚げ後に陸上でされること。凍結までの時間が段違いなので鮮度が全く違います。

 

旋網船での今年の漁獲はここ数年に比べれば悪くはないとのことですが、それでも浜値がk600円近く。高いです。

当社での取り扱いについて

当社ではこれまでこちらの船凍イカを取り扱って参りましたが、この値段ではちょっと手が出ません。

ですので、少なくとも相場が落ち着くまでは、こちらの船凍イカは終売とさせて頂きます。

見込みは薄いですが、今後の漁の回復に期待しましょう。

 

他方でスルメイカのツボ抜きについては取り扱いは継続しております。こちらは中国産の原料を使っておりますので供給にも現在のところ問題はありません。その他にも、刺身・寿司種むけの紋甲イカなども取り扱っております。

お問い合わせお待ちしております。


10/7焼津港船凍カツオ販売結果

一方こちらは本日焼津港で水揚げされた旋網・一本釣り漁獲船凍カツオの販売結果です。

旋網はだいぶ値上がりしましたが、これは漁場の違いによるところが大きいのだとか。

因みにこちらの旋網船は調査船を兼ねています。

 

いずれにせよスルメイカとは対照的にこちらは漁獲が絶好調。保管する蔵が足りないほどです。今後のさらに水揚げが連続することになっています。

これほどまでとは言いませんが、スルメイカも漁獲が増えることを祈るばかりです。