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新年度初日の焼津港とコロナウイルス

年度明けのご挨拶

令和2年も4月1日を迎え、年度替わりとなりました。ウイルス関連で世界中が大変な状況下にありますが、新年度も村兼水産では小売りや卸売り・冷蔵保管の分野で、皆様に安全でおいしい海の幸をお届けするため安全第一で頑張って参ります。

当ブログも、情報発信に努めてまいります。最近さぼりがちですが…。

新年度もよろしくお願いいたします。

4/1焼津水揚げ状況とコロナウイルス

4/1焼津港船凍カツオ販売結果

本日の船凍カツオ販売結果になります。左画像が旋網、右が一本釣りです。

今年の旋網カツオはとにかくサイズが大型に偏っており、小型は獲れてもごく僅かです。黒板に記載されている「5t」はほぼゼロと同義ですね。小型を使う加工屋さんなどは頭を抱えている状況です。また、小型がいないということは成長途上の幼魚が少ないということですので、今後の漁獲量にも不安材料となります。

 

現在、カツオの原料は不足気味です。これは、コロナウイルス関連で外食が落ち込んだ一方、量販店向け製品の動きが増えており、その原料がどんどん潰されていることによるものと考えられます。当社の蔵に入っていたカツオ原料もすごい勢いで出庫されていきました。さらに、主に旋網のカツオの漁獲が減っていることもあります。船の漁獲の大部分はキハダマグロです。

そんな状況ですので、カツオの原料事情は、当社のようにこれを保管する冷蔵庫業者にとっても不安の種です。安定した水揚げがあればいいのですが。

4/1小川港旋網サバ、イワシ販売結果

小川港では連日旋網船でサバやイワシの水揚げがありました。といっても、船が銚子や沼津に行く日も多かったので、連日というのはやや語弊があるかもしれませんが。

イワシは30-50g主体、サバは概ね300-500gでしたが、最近は小型化の傾向にあります。日によりますが。

中部海域のサバやイワシは、連日の豊漁と主に輸出関連の動きの鈍さがあいまって相場は下げ基調です。コロナウイルスの蔓延による外食の消費の悪化もそれに拍車をかけています。缶詰など量販店向け製品は好調なようですが。

それでも小川は値段あまり変わっていない方で、本日はイワシがk30円、サバは60円でした。

近況まとめ

現在焼津の鮮魚業界は活気があるとはとても言えない感じに見受けられます。まず絶対的に鮮魚が不漁であることと、外食産業が絶不調で消費も落ちているのが要因でしょうか。

他方で凍魚については、明暗はっきり分かれている感じです。量販店向けに扱い増えているところと、外食・業者向けで落ちているところと。

このような事態を予測して動け、というのは不可能ですので、本当に厳しいところです。ただ、それでも0にはならないのが食品業界の強みではあるのですが。

 

当社では手洗いの徹底や体温検査とその報告を義務付け、従業員の安全に配慮しつつ、営業を続けております。焼津では概ねそのような対応をしている業者が多いようです。この事態が早く収まることを祈るばかりです。